現地にスタッフが常駐していない無人宿泊施設において、大きく分け3つのマニュアルが必要になってきます。
・ハウスマニュアル
・貼り紙、看板
それぞれのマニュアルの役割ですが、
アクセスガイドはゲストが迷わずスムーズに入室することをサポートするマニュアルになります。
ハウスマニュアルは室内での設備の使い方やハウスルールなどを記載した説明書になります。
貼り紙、看板は騒音や喫煙など特にゲストに注意してもらいたい内容を記載した注意喚起を促すもので比較的室内の目につきやすい場所に設置します。
宿泊施設には日本人だけではなく、日本人以外の方もたくさん利用されるので、最低でも日本語・英語・中国語・韓国語の4言語で作成することが望まれます。
こちらのページではそれぞれのマニュアルで具体的にどのようなことが書かれているかを紹介します。
アクセスガイド
アクセスガイドはなぜ必要?
スマホがほぼ普及している現代において地図アプリや位置情報を利用すれば簡単に目的地へたどり着くができます。
ただ、ゲストの中にはどうしても道に迷ってしまう方や、地図アプリを上手に活用できないという方もおられます。
アクセスガイドはどちらかというとそのような人たち向けに作成するものです。
万が一ゲストが道に迷ってしまっても弊社スタッフとゲストの間で「共有ツール」を持つことで、やり取りが円滑になります。
海外から来られるゲストにはあらかじめアクセスガイドのPDFファイルをお送りし事前にダウンロードいただくことで、日本に到着してネットに繋がらない事態になってもオフラインで建物までのアクセス方法を確認でき、とても便利に感じていただけます。
アクセスガイドに載せる情報は?
住所
・マンションやアパートの場合、建物名や部屋番号も合わせて記載(日英表記で住所のテキストをワンクリックすると地図アプリへ移動するような仕様がおススメ)
最寄り駅
・建物から一番近い駅の名前(地下鉄〇〇線 △△駅)
交通手段(電車で来られる方向け)
・空港から最寄り駅までの乗り換え方法
・名古屋駅から最寄り駅までの乗り換え方法
交通手段(車で来られる方向け)
・カーナビのマップコード
・建物周辺のコインパーキング情報(場所、料金相場)
・駐車場付きの物件の場合、駐車場の幅や奥行き、高さ制限があるかも記載
交通手段(タクシーで来られる方向け)
・ゲストがタクシーに乗った際にドライバーに見せることができるような家周辺のマップ(周辺の交差点の名前などもわかるよう記載)
・ドライバーさんの中にはご高齢の方もおりますので極力大き目の文字で記載
最寄り駅から建物までのアクセス方法
・駅の何番出口が一番建物に近いか
・スーツケースで来られる方がほとんどなので駅のエレベーター出口の場所も記載
・Web上の地図をスクショして駅から建物までを矢印で案内
・駅の出口から建物まで複数枚の写真で紹介
入室方法
・入室方法を細かく記載(有人による鍵渡しなのかセルフなのか、セルフの場合はどのように鍵を引き渡すのか)
・暗証番号はアクセスガイドには記載せずに別途メッセージや電話などで伝えるようにする(万が一、アクセスガイドを紙で印刷される方がいて、その紙を落としたりして紛失したりするリスクもあるため)
ハウルマニュアル
ハウスマニュアルはなぜ必要?
ゲストに守っていただきたいハウススールや、使い方がややこしい設備がある場合、直接口頭で説明するよりかは写真付きのマニュアルを用意しておいた方が対応効率が簡素化されるためです。
ハウスマニュアルに載せる情報は?
基本的なお願い事項
・玄関で靴を脱ぐ
・室内禁煙
・近隣住民への配慮のため夜間だけではなく日中も騒がないようにする
ゴミのルール
・分別方法と回収方法
・建物附属のゴミ置き場は利用禁止という周知
喫煙可能場所の周知
・喫煙時の注意事項(ポイ捨て禁止、喫煙時の会話禁止)
室内設備の使い方
・トイレの利用法やマナー
・キッチンの使い方(ガス、IH、電熱タイプ)
・給湯設備の使い方
Wi-Fi情報
・固定回線かポケットWi-Fi
・ポケットWi-Fiの場合速度制限があるか
電化製品の使い方
・電子レンジ
・トースター
・リモコン類(テレビ、エアコン)
・洗濯機
・浴室乾燥機
・ウォシュレット
トラブル時の対処法
・Wi-Fiが繋がらない
・ブレーカーが落ちた
・お湯がでない
・エアコンが使えない
・トイレが詰まった
・鍵を紛失した
貼り紙、看板
貼り紙、看板はなぜ必要?
貼り紙や看板は、ゲストに対して強く注意したい事項がある場合に必要です。
室内に掲示する場合は主にラミネートフィルムか発砲パネルを用います。
屋外に掲示する場合はアルミ複合版を用います。
貼り紙や看板は主に近隣トラブルを避けるために活用します。
近隣トラブルで一番懸念される事項は「騒音問題」になります。
万が一、近隣の方から騒音のクレームが一度でも入ってしまった場合、ゲストの目のつきやすい場所に「騒音禁止」の看板を早急に掲示することを推奨します。
アクセスガイドやハウスマニュアル同様に日本語、英語、中国語、韓国語の4言語で作成しましょう。
どのような場所に設置するべき?
設置する場所は極力、ゲストの目に付きやすいところにしましょう。
看板の配色やデザインもゲストの目に留まりやすいよう工夫しましょう。